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まことにあっぱれな男 ~都に現る✨~(後編)

後編の  はじまり はじまり〜~🤗

 

決勝の相手は3年連続同一カード、宿命のライバル東山高校との「京都ダービー」🔥

新人戦では負けているので絶対に勝って全国へみんなで行こう💪

 

選手権予選の決勝が行われるサンガスタジアムは毎回、不思議な雰囲気があって夢の中にいる様な気持ちになります🥺

この場所は私にとっての

「The Theatre of Dreams (夢の劇場)」

これまで全国に行く為にOB達が最後にライバル達と鎬(しのぎ)を削り、数々の戦いや思い出が詰まったスタジアム⚽️

観に来られた方々も、一人一人に様々な想いや願いがあり、それぞれが迎えた “ファイナル”

 

ウォーミングアップの時にスタジアムの空を見上げました。

色んな想いが巡りみんなの頑張りや成長した姿が目に浮かび。。 

大丈夫、この子達は必ず勝つ‼️

と自分に言い聞かせ再びピッチに視線を落としました。

 

The Theatre of Dreams

今日はどんな試合を私に見せてくれるんだろう✨️

夢の劇場の始まりです。

決勝は絶対に簡単な試合にはならないと言う事をこれまでに身に染みて感じていたので

今回もロースコア1点を争う痺れるゲーム展開になると覚悟しておりましたが。。

いざ試合が始まると、

私の想像を超える程に両チームが激しくぶつかり、どちらも絶対に最後はやらせない、得点を許さないという激闘となりました。

去年、この場所で負けを経験した東山は、絶対に今年は橘に負けない!2連覇はやらせない!!

凄まじい気迫、勢いで橘のゴールに攻め込んできてヒヤヒヤする場面もありました💦

その度に、#12 GKまこと(平 誠都)のビッグセーブや、ディフェンス陣を中心に集中力、連携を切らさずに身体を張り、硬い守備でゴールを割らせず、

橘も鋭いカウンターやセットプレーからゴールを狙いますが決めきれず、両者に得点が生まれないまま

前後半の80分間が終了し、延長戦に突入!

0-0の時間がどこまでも長く続きました。

そして拮抗した展開は延長戦に入っても続き。。  

とうとう延長戦の20分間を含め、計100分間を戦い抜きスコアレス 0-0、、、

勝負の行方は、PK戦へ委ねられました🥅

 

うちには平誠都がいる‼️

PKでの誠都の凄さをこれまでに何度も見てきたので、必ず1、2本は止めてくれると思っていたので、

私はPK戦になれば絶対に負けないという自信があり、どこか安心している気持ちもありました。

あとは、みんながしっかり決めるだけ、緊張しないでね‼️

 

全てが今から始まるこのPK戦で決まる。

勝てば全国へ。

負ければ3年生にとっての最後の選手権が終わりを告げる。。

そんな大事なPKを私なら絶対に蹴りたくないし、蹴れません(汗)🥲

【先攻】は橘。

大事な1本目を任されたのは、#17 DF なっちゃん(増井 那月)

ボールをセットし。 何度も肩で深呼吸をして精神を集中し研ぎ澄ませ自分の間合いを作る。。

こちらにも緊張が伝わり、大勢の観客が本当に固唾を飲み、シーンと張り詰めた空気に

PK戦ってほんとに心臓に悪いです。。。

しかし、そんな思いを払拭させる程の力強いシュートを左上に決めてくれました‼️

〈後攻〉東山の1本目、

#12 GK 誠都に蹴る方向を読まれ蹴る瞬間に動揺したのかキックを外す!

PK1-0

【先攻】2本目は、#8 FW あゆむ(吉野 歩夢)

センターラインからPKスポットに歩いていく姿、表情を見てもいつも通りの歩夢、全く緊張していない姿に頼もしさを感じました😊

自分のペースで右上に確実に決めました‼️

〈後攻〉東山の2本目、

GK 誠都がコースを読み切り鋭い反応で完璧に止めた✋‼️

コレよー!キターー!!ヨッシャーーー!!!と叫び、みんながガッツポーズ💪

PK2-0

【先攻】3本目は、#14 MF おもちゃん(面高 蒼太)

タッタッタ~♪と聞こえてきそうな程、楽しそうにPKに向かい、そこからあっという間に左サイドに決めました‼️

むちゃくちゃ、おもちゃんらしいわ~

〈後攻〉東山の3本目、

GK 誠都がまたもコースを読み手に当てるが惜しくも決められる。。。

PK3-1

【先攻】4本目は、#6 MF はゆま

ここで、はゆまが決めれば橘の勝利が決まる大事な1本

この時もカメラを構えて、もしシュートが決まらないと嫌なのでシャッターは切らず、

はゆまが決めて応援団が待つこちらに走って来る事を想定してカメラの準備をしました。。

そして。。。

見事にシュートを左隅に突き刺しました‼️

 

この瞬間、橘の優勝&2連覇!! 

選手権全国大会の出場が決まりました!!!

ピッチの選手達、応援団からは、笑顔と涙が溢れ大歓声に包まれました🙌🙌🙌

やったーー!

みんなで今年も全国に乗り込むぞーーー!!

キッカーの4人全員が相手GKを無力化にする程のスピードとコースを付いたドーーンという魂を込めたシュートを放ち、

誠都は想像した通りの素晴らしい読みとセービングでした💪

PK戦でこんなに圧倒した記憶はありません。私はこの子達の気持ちの強さに圧倒され、何かとてつもない力強さを感じました。。

ここでPK戦のこぼれ話を。。

5本目に蹴る予定だった陸翔が、隼真が蹴りに行く前に、「はゆま外してもいいよ、オレが決めて勝つから!」と言ったとの事で、

あぁ流石やな隼真の緊張を和らげてあげたんやと思いきや。。 

なんと自分がヒーローになり応援席に走りたかったとの事でした。。😆

緊張もせずそんな事を想像している子と。そんな事はおかまいなしに普通に優勝を決めるPKをあっさり決めてくる子。。

何とも頼もしい2人であり、いつも思いますが3年生はどこか不思議な空気が漂う摑み所のないおもしろいヤツらなのですww

新チームになり正直こんなに勝てずに苦しむとは思っていませんでしたが、

あの時の1つ1つの負けから、まだまだ自分に甘かった心に気づきみんなが変われたのだと思います🥺

 

今の3年生が1年生の時、毎試合みんなが見せる熱いゲームにいつもワクワクして感動した事を覚えています😃

何度ピンチが来ても、何点取られても、それを跳ね返し、それ以上に得点を取り勝つ!

みんなはそんな「ど根性軍団」やったよね!!

少し時間は掛かりましたが、今、あの時のチームが、より熱くパワーアップして帰ってきました!

ど根性軍団!!

もっともっと人の心を動かせ!!!

 

そして、今年も夢の劇場は、、

私に素晴らしい物語と最高にハッピーなエンディングを見せてくれました🎬✨️

ありがとう。来年もまた帰ってきます。

 

~ 今大会の優秀選手に5名が選出されました、おめでとう㊗️ ~

DF 宮地陸翔 (3年生)

DF 増井那月 (3年生)

MF 執行隼真 (3年生)

FW 高橋優 (3年生)

FW 伊藤湊太 (2年生)

 

最後に今大会のTMOMは・・・

2年生のGK平 誠都!

大会を通して、常に安定したプレーと味方への指示でチームを最後方から支え続け、

シュートストップ、ハイボールの処理、相手との間合いの詰め方、キック、全てのプレーがハイパフォーマンスでした👏

そして、なんと言っても優勝の掛かった決勝戦での数々のビッグセーブはまさに圧巻の一言で、優勝の立役者といえる働きでした。

そのプレーは見に来られた観衆全てを魅了し、

『平 誠都、此処に在り!』

と声高らかに知らしめた大活躍でした!!

惜しくも優秀選手には選出されず残念でしたが、  

間違いなく大会MVPだと私は思っています!!

 

まこちゃんを初めて見たのは1年生になる入学式前、毎年3月末に橘が参加するカップ戦:船橋招待でした。

新1年生とは思えない程に既に身体が大きくどっしりとしており、ゴールの前に立つ姿を見て。。

「えっ!!もー3年生くらい貫禄あるやん、何やあの子!?」っていう印象でした😆

そして、いざ試合が始まるとまた衝撃が「え、ちょっとちょっと待って。この子後ろからボール繋ぎだしたぞ。。繋げるんこの子!?」

まだ入学もしておらず。 先輩になる選手達ともほぼ初対面。。 この普通であれば緊張する状況下で、

緊張している様子もなく、こんなにプレー出来るんか!ってビックリした記憶があります。

入学後、1年生のグロイエンの時も試合中のPKを何度も止めたり、ピンチを防ぎ、チームを関西優勝、全国大会に導く活躍でした。

ピッチのオン・オフどちらでも、いつも堂々としていてしっかりした人間性を持ち、

私達と話をする時もハキハキとした受け答えでこちらを爽やかな気持ちにしてくれる真面目な子✨️

まこちゃんのお母さんがこんなお話を教えて下さいました。。

どこの高校に進学するか考えていた中学3年生の時。

橘の練習に参加した際に、当時のキャプテンでGKほうせい(田中 萌誠)がとても優しく一緒に練習してくれた様で、

「むっちゃ元気でむっちゃ楽しかった~! こんなん初めてや!!」と言っておウチに帰ってきたそうです。

その後、他の学校の練習に行っても、橘での練習が忘れられなくて選んでくれたそうです!

私と、あきくんが聞いて一番嬉しい話やん~と感激しました🥹

橘に来てくれてありがとう😊✨️

強敵達が待つ全国の舞台でも、名立たるFWのシュートを止めて、橘のゴールに鍵を掛ける守護神の活躍に今から胸が高鳴ります💪

『平 誠都、此処に在り!』 

次は全国で声高らかに叫ぶとき!!

 

 

橘の全国大会初戦は、開会式直後の「開幕戦」

東京B代表:帝京高校に決まりました。

 

舞台は「国立競技場」。。

橘が最後に国立競技場で戦ったのは、準決勝ベスト4で敗れた第92回大会、改修工事前の最後の国立競技場でした。

大観衆の前で戦う橘っ子達のキラキラした姿に興奮した事を今でもはっきりと覚えています。。

 

たくさん苦しみぬいて摑んだ全国の舞台。

さあ行くぞ!

アウェイの嵐の中でも倒れず突き進め!! 

ど根性軍団の真骨頂を見せてやれ!!!

 

Smiles For All  ~全ては笑顔のために☺️~

 

 

次回は選手権本戦です⚽️

お楽しみに~

アンニョーン(^_^)/~~

写真:たえごろう、文:あきくん(たえごろう風)】

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