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天まで届いた海の音

2023年12月28日(木)

晴天の暖かな日差しの中で、

第102回全国高校サッカー選手権大会の開会式が国立競技場で行われました。

ブラスバンドの演奏に合わせ出場校の入場行進がスタート✨️

橘は27番目の登場でした🏁

私達も開会式を見るのは久しぶりで、この日を凄く楽しみにしていたので、皆が出て来るまでの間はまだかなまだかな〜って嬉しくてソワソワしていました☺️

そして場内に「京都府代表 京都橘高校」のアナウンスがコールされ…

先頭で京都橘の校旗を主将の#7桂太(西川)が、

京都代表として優勝旗を副将の#3ソノ(園田優翔)が、

立派に掲げ、

全員がしっかり腕を振り、足を上げ、元気良く素晴らしい行進でした✨

 

しかし、3年生は入学してからこれまで1度も全国に行く事が出来ておらず、この選手権予選が最後の挑戦でした。

ここに辿り着くまでの道のりは本当に長く苦しいものでした。。

 

10月7日から始まった選手権予選京都府大会

3回戦vs.紫野 17-0

4回戦vs.城陽 6-2

準々決勝 vs.龍谷大平安 5-0

準決勝 vs.立命館宇治 3-0

準決勝までを危なげない戦い方で勝ち進み、

決勝の地、サンガスタジアムへ駒を進めました‼️

相手は宿敵の東山高校。

橘が全国に行けなかった直近2年の京都府代表です。

 

本当に決勝に相応しい素晴らしい試合でした✨️

後半11分にゴールを許し、 

0-1

橘は、キックオフから試合のペースを握りましたが、シュートがポストに何度も阻まれたりと惜しいシーンが続き、なかなかゴールを決め切れず苦しい展開となりました。

夏のインターハイ予選決勝の試合展開と重なり少し胸騒ぎがしました。。 

この1年、本当に苦しい事、辛い事が沢山あり、もがき苦しみました。

3年生は真面目な選手が多く、これまでチーム・個人が上手くいってない時は直ぐに下を見て表情が暗くなり、プレーにも影響が出てチームにも不安な気持ちが伝染していました。。

しかし、失点した直後の皆んなの表情を見た時、とても落ち着いていて誰一人として下を向いている選手はおらず、一人一人が本当に逞しくなっている姿が在りました💪

この瞬間、

私は絶対にこの子達は逆転する!と確信しました。

後半32分

右コーナーからの攻めで

#17翔大(久保)が、まずは同点のヘディングゴールを叩き込みました!

1-1⚽️

 

後半39分

右サイドまで回り込んだ翔大が中央にクロス、

中央で#11歩夢(吉野)がトラップから左斜め後ろにパス…   

そこに待ち構えていた…

#6海音(松本)が右足を振り抜いてシュート

ボールはゴール左隅に突き刺さりました!!

2-1⚽️⚽️

 

ピッチの選手達が応援団の方に駆け寄り、

応援席が歓喜の渦に包まれました!

私も平常心を失いカメラのシャッターは切っていましたが何を撮ったのか、誰が決めたのか分からない程に興奮してその時の記憶が有りません😂笑笑

今年のテーマ「人の心を動かすサッカー」

正にそれを実現出来た瞬間でした✨️

 

そして、そのまま残り時間を守り切り、

試合終了2-1🙌

皆、優勝おめでとう🏆✨

最高やったよー 感動をありがとう!

私はこれまで沢山のサッカーの試合を観てきましたが、こんなに心を大きく揺さぶられる試合は初めてでした🥺

それは、決勝戦を見たOBや卒業生の父母様、友人からも同じお言葉を頂きました。

この2年間、悔しい思いを沢山してきたからこそ、ここまで成長出来、この勝利に繋がったのだと思います。

 

橘ファミリーの皆さん、

3年振り10回目の選手権出場

本当におめでとうございます㊗️✨

 

今大会のTMIPは

応援団・試合メンバーの一体感です!

予選を通して応援の一体感は本当に素晴らしかったです✨️

応援の練習も何度か様子を見に行かせてもらいましたが、毎週毎週、試合の度に応援歌のレパートリーを増やし、全員が大声で歌い、本当に盛り上げてくれていました。

3年生の福永裕也と川原大志がコールリーダー📣

太鼓は2年生の東優希と福田悠人が担当してくれており🥁

皆を常に熱く引っ張っていってくれました。

ピッチの皆は、苦しい時、しんどい時、スタンドの方を見て、勇気を貰い、チカラに変えていたと思います。

また、決勝戦当日の朝8時から副キャプテンのマリモ(松本和磨)と裕也(福永裕也)がスタジアムの周りのゴミ拾いをしていたと聞きました。

かのんちゃん(松本海音)、小池(陽斗)は、手首のテーピングに怪我で今大会に出場出来なかった77(裕也)、88(道倉悠聖)の番号を書いて、

2人と一緒に戦いました。

 

桂太が個人として、キャプテンとして悩んでいる時にそれを聞いた桂太のお兄ちゃんが掛けてあげた言葉があります

「チャンスは順番で必ず回ってくるから。諦めないでその時を待て。順番の列を離れたら一生回ってこないよ」と言って励ましてくれたそうです。

 

その他にも一人一人が勝ちたいという想いから色んな行動を起こし、その全てが今回の結果に繋がったのだと思います。

試合中の苦しかった時、

同点ゴール、逆転ゴール、

試合終了のホイッスルが鳴った時、

応援団の皆と一緒に涙した事は一生の宝物です✨️

 

最後に選手権予選のTMOMは・・・

3年生のMF松本海音!

ボランチとして、試合終了まで尽きる事の無い驚異的な運動量でピッチの広範囲をカバーし、攻守にチームを助けるまさに橘のダイナモ。

また右足のシュート力、精度はピカイチで、

優勝を決めた得点は、ノートラップからのダイレクトシュートで、枠外に浮かせない様に抑えの効いた非常に難度の高いThis is Kanon!!というシュートでした。

あの時間帯に、あの位置から迷わずに右足を振り抜いて決め切る、自信があるから出来る事であり、日々の鍛錬の賜物です✨️

 

のんたんは、小さい頃からおじいちゃんにサッカーに関して愛情深く厳しく育てられたと聞きました☺️

体力を付ける為に外をずっと長時間走ったり、お風呂に一緒に入ってる時もサッカーのお話。

高校の進路で橘に行くと自分で決めた時に、おじいちゃんに大阪の学校に行って、そばにずっといて欲しいと言われたそうです。

その時、のんたんは覚悟を持って「橘に行って俺が選手権に連れて行ってあげるから」と答えたそうです。

そして自分のゴールで見事に選手権の切符を掴んでみせました。

しかし、大好きなおじいちゃんはのんたんが高校1年生の時に亡くなられて、選手権に連れて行くという夢は叶いませんでした。。

でも、いつも空の上から見守ってくれており、

今回のゴール、選手権出場を1番喜んでくれていると思います。

おじいちゃん

僕はおじいちゃんのおかげで誰よりも走れる選手になったよ。  ありがとう。

 

京都橘高校の初戦は12月31日(日) です!

2回戦vs.富山第一高校

12:05KO  @味の素フィールド西ヶ丘

応援宜しくお願いします!!

 

サンガスタジアムで花を咲かせた

たんぽぽ軍団は

綿毛となり空高く舞い上がり

今、しっかりと関東の地に辿り着きました

そして、一つ一つ花を咲かせ

国立の地で

全国の人の心を動かし

満開の笑顔の花を咲かせます🌼

 

さあ、皆で最高到達点へ出掛けよう!

 

次回は選手権2回戦をお届けします⚽️

お楽しみに~

アンニョーン(^_^)/~~

[写真:たえごろう、文:あきくん(たえごろう風)]

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